Webメディアと紙メディアの違い

最近の話題に乗って、

Webメディアと紙というか旧来のメディアの違いについて、書いてみます。

 

ただ、あくまで自分は広告会社の経験や、

出版社の編集者としての立ち位置で見ていることを

ご理解いただきたく。

 

一番は、媒体を数字で見ていないことです。

PVとか、売上も当然大事なんですが、

「いいものを作っているかどうか」

その誇りがあるかないか。

 

申し訳ないですがウェブメディアの方に、

そういった視点を感じることは少なかったです。

 

電通には「俺がニュースステーションを立ち上げたんだ」と

吹かす人間が50人はいる、

というのはよく知られた電通社内ジョークですが、

そう思えるかどうか。

 

もっとコンテンツ寄りの出版社では、媒体そのものではなく、

その中にある作品群、コンテンツに誇りを持っているか、

週刊少年ジャンプではなく、「俺がこち亀を」「俺がドラゴンボールを」「俺がスラムダンクを」と思えるか、

もちろん編集者だから、読者の反応も、単行本の売上も

気になるに決まっていますが、「面白い作品を作っている」、

そう思えることが一番大事だと。

 

そのためには、作り手であるクリエイターさん、

ライター、カメラマン、イラストレーターや漫画家、

やっすいギャラで使い捨てることも、やらかしたことの責任も

押し付けることは出来ないはずです。

 

編集者として、今でも矜持として持っているものを最後に。

「良い編集者はクリエイターのために、自分の会社と戦える人間だ」