マイルドヤンキーの実態(鎌倉version)
マイルドヤンキーというと、
定義した、若者の生態、消費活動の傾向で、
・地元から出ない ・仲間や絆 ・ミニバン
などが、嗜好として挙げられています。
確かに、ウチの会社でも、
当時マイルドヤンキー記事が何本が載ったりもしましたが、
実際に鎌倉で、東大院修了から少年院上がりまで、
幅広くホンモノと接してきた人間からすれば、
何、机上の空論言ってんだか、って感じでした。
では消費傾向はさておき、
実際のマイルドヤンキーたちの性格はこんな感じでした。
●頑張ることができない
●我慢ができない
●想像力がない
●感受性が低い
・頑張ることができない
能力が低いから、実現できないのかな、
と色眼鏡で見ていた時期があったのだが、そうじゃない。
低いなりに能力を伸ばそうとしてるのかと思いきや、
コツコツ勉強することも、努力して何かを勝ち取ることも、
そもそも何のアクションもしない。
「頑張った結果、ダメだった」ではなく、
「頑張ること自体ができない」ようでした。
・我慢ができない
上記の頑張ることができないにも通じますが、
勉強や努力は、苦痛だから=我慢なようです。
彼らには「仕事は楽しんでやるもの」という発想も薄い。
「仕事はカネを得るために、嫌々ながらやむを得ずするもの」
でしかない。
・想像力がない
これは我慢にも通じますが、コツコツ勉強して、努力して、
その先に得られるものの想像ができない。
逆に悪事を働き、その先の転落、喪失も同じように想像できない。
だから頑張ろうともしないし、楽な道(悪の道)を平気で選んで、
その先に待っている結果が想像できない。
・感受性が低い
彼らの世界は驚くほど狭い。行動範囲ではなく、興味関心も。
文化的素養が磨かれたかどうかの問題もあると思いますが、
たとえば食事に行っても同じメニューしか頼まない、
マンガ好きといっても新たな作品に出会おうともしない、
良い意味での「いつもの」ではなく、他を見ない狭い世界の「いつもの」なんです。
そして、鎌倉versionと名付けたので、
違いをオチとして。
まず、鎌倉にはイオンがまったくありません。一番近いイオンは茅ヶ崎かな。
ショッピングモールは、今だと辻堂のテラスモール湘南。
そもそも、横浜駅もみなとみらいも、藤沢というそこそこ大きな街も近いので、ロードサイドで行動しないんです。
鎌倉(ならびに湘南)のマイルドヤンキーは、
海、サーファー、DJみたいな世界で育ってきているので、
そこは「湘南の風」だったりが、代わる立ち位置にいるようです。
Webメディアと紙メディアの違い
最近の話題に乗って、
Webメディアと紙というか旧来のメディアの違いについて、書いてみます。
ただ、あくまで自分は広告会社の経験や、
出版社の編集者としての立ち位置で見ていることを
ご理解いただきたく。
一番は、媒体を数字で見ていないことです。
PVとか、売上も当然大事なんですが、
「いいものを作っているかどうか」
その誇りがあるかないか。
申し訳ないですがウェブメディアの方に、
そういった視点を感じることは少なかったです。
電通には「俺がニュースステーションを立ち上げたんだ」と
吹かす人間が50人はいる、
そう思えるかどうか。
もっとコンテンツ寄りの出版社では、媒体そのものではなく、
その中にある作品群、コンテンツに誇りを持っているか、
週刊少年ジャンプではなく、「俺がこち亀を」「俺がドラゴンボールを」「俺がスラムダンクを」と思えるか、
もちろん編集者だから、読者の反応も、単行本の売上も
気になるに決まっていますが、「面白い作品を作っている」、
そう思えることが一番大事だと。
そのためには、作り手であるクリエイターさん、
ライター、カメラマン、イラストレーターや漫画家、
やっすいギャラで使い捨てることも、やらかしたことの責任も
押し付けることは出来ないはずです。
編集者として、今でも矜持として持っているものを最後に。
「良い編集者はクリエイターのために、自分の会社と戦える人間だ」